ロイヤル・オペラで演出家が退場
9月5日、ロイヤル・オペラの《偽の女庭師》リハーサル初日、演出家のクリストフ・
ロイが指揮者のジョン・エリオット・ガーディナーと意見を対立、ロイはリハーサル
を放棄し、その後行方不明となった。
このオペラはモーツァルト生誕250年記念として9月21日から新演出で上演されるこ
とになっている。
《偽の女庭師》はモーツァルト18歳の作品だが、オリジナル通りに上演すると長す
ぎるために、相当のカットが必要とされているが、ロイは既にドイツのライン・オペ
ラでこのオペラを演出しており、コヴェント・ガーデンでも同じバージョンで行くと
決めていたようだ。それに対し、ガーディナーは「私はカットについてロイと協議し
ようとしたけれど、彼はその意志が無く、彼の行方は分からなくなった」と語ってい
る。オーストリアにあるロイのエージェントはコメントを避けている。
9月6日、ロイヤル・オペラはロイに代って彼の助手のアニカ・ハラーが演出を担当
すると発表した。
ロイはドイツのエッセン生まれで、リュック・ボンディの助手を務めた。ロイヤル・
オペラ音楽監督のアントニオ・パッパーノとは、ブラッセルのモネ劇場音楽監督時代
に親交を深め、《フィガロの結婚》や《バラの騎士》他多数の演出をした。ロイヤル・
オペラでは2002年に《ナクソス島のアリアドネ》でデビューし、ローレンス・オリヴィ
エ賞にノミネートされている。
(洋子フォガティ/音楽ジャーナリスト・在ロンドン)
[ロイヤル・オペラ公式サイト] http://www.royalopera.org/
9月 7, 2006 海外ニュース/イギリス | Permalink
