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2006年5月31日 (水)

三枝成彰作曲の《Jr.バタフライ》
この夏、プッチーニ・フェスティバルで上演

 【東京発】三枝成彰作曲のオペラ《Jr.バタフライ》がこの夏、イタリアのプッチーニ・フェスティバルで上演されることになった。フェスティバルはプッチーニが暮らしたマサチュッコリ湖のほとりの小さな美しい村で毎年夏に行われており、プッチーニの作品に限って野外上演してきた。2006年で第52回を迎えるが、プッチーニ以外の作品が上演されるのはフェスティバル史上初。公演は8月3日と、長崎に原爆が落とされた9日に行われる。
 三枝のオペラ《Jr.バタフライ》は、プッチーニのオペラ《蝶々夫人》の息子である「Jr.バタフライ」を主人公とした作品で、太平洋戦争を背景に日本人の恋人ナオミとの愛の物語。台本は作家の島田雅彦氏が手がけており、演出は世界的な指揮者を叔父に持つダニエレ・アバドが担当。《蝶々夫人》初演の100年後に当たる2004年に東京で初演、2005年には初演版に手を入れた神戸版が阪神淡路大震災復興10年を記念して上演された。
 今回のイタリア公演には、佐野成宏(Jr.バタフライ役)、佐藤しのぶ(ナオミ役)、直野資(野田少佐役)、大島幾雄(マッカラム・レバイン役)といった初演時のメンバーが顔を揃え、大友直人がプッチーニフェスティバル・オーケストラ、六本木男声合唱団倶楽部を指揮する。また、イタリア公演には、照明デザイナーの石井幹子、デザイナーのコシノジュンコ、舞台美術の松井るみ、ダンサーの伊藤キムら、世界的な活躍を続けるアーティストたちが加わる。
 30日にはイタリア文化会館で関係者を集めた制作発表が行われ、ウンベルト・ドナーティー館長、三枝がまずスピーチ。続いて、イタリア公演では演出も手がける島田氏が「愛の、普遍的な物語であることを伝えたい」とコンセプトを披露した。また、松井氏が竜安寺の石庭と廃墟を組み合わせた舞台装置について解説。佐野、佐藤の二人の歌手が公演に向けての抱負を熱く語ったほか、出席できなかった石井氏が「日本文化の持つ陰影に富んだ光を表現したい」というメッセージを寄せた。

[関連サイト]
 Jrバタフライ鑑賞ツアーhttp://www.saegusa-s.co.jp/
 プッチーニ・フェスティバル公式サイトhttp://www.puccinifestival.it/eng/

5月 31, 2006 |

チャイコフスキーの未完の交響曲を日本初演

 【大阪発】チャイコフスキーの未完の交響曲《ジーズニ=人生》の日本初演が30日、西村智美指揮のチャイコフスキー記念財団ロシア交響楽団により、大阪フェスティバルホールで行われた。《ジーズニ》は、チャイコフスキーが交響曲第5番と第6番《悲愴》の間に作曲に着手しながら、途中で放棄された作品。ただ、第2楽章はほとんどすべて書かれており、モスクワのチャイコフスキー記念財団などが補作して完成にこぎ着けた。日本初演ツアーの東京公演は6月5日にサントリーホール、6日に東京芸術劇場で行われ、それぞれで交響曲第5番、交響曲第6番《悲愴》と組み合わされて演奏される。

5月 31, 2006 |

2006年5月30日 (火)

岩城宏之が東フィルの演奏会をキャンセル

 【東京発】指揮者の岩城宏之が体調不良のため、6月4日(日)に行われる東京フィルハーモニー交響楽団の第28回「午後のコンサート」をキャンセルすることになった。代わって、指揮とナビゲーターを大町陽一郎が務める。第28回「午後のコンサート」は、「どこまでもチャイコフスキー〜オール・チャイコフスキー・プログラム」とネーミングされており、スラブ行進曲、アンダンテ・カンタービレ、イタリア奇想曲、幻想序曲《ロメオとジュリエット》、弦楽セレナーデより、序曲《1812年》というプログラムが組まれている。

5月 30, 2006 |

タルコフスキー版《ボリス・ゴドゥノフ》
マリインスキー劇場で復活上演

 【サンクトペテルブルグ発】ロシア・サンクトペテルブルグで行われている「白夜祭」が10日、ワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場でムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》を指揮して幕を開けた。「惑星ソラリス」などの作品で知られる映画監督アンドレイ・タルコフスキーが1983年に英国のロイヤル・オペラで演出を手がけた舞台で、マリインスキーでは12年ぶりの復活上演となる。
 タルコフスキー版の《ボリス》は、ムソルグスキーが後に追加したシーンも含めたノーカット版で、映像作家ならではの視覚的な面白さが特徴。例えば、舞台は修道院の中庭や要塞が見え、中央には教会のドームを配した装置が置かれているだけ。具体的な時間設定もなく、ボリスの病んだ世界が彼の幻覚――人々は怪物、ボリスと聖愚者の格子縞の衣装は檻を連想――などとなっている。また、場ごとにボリスが老いていき、頑健だった肉体はよぼよぼになり、困難と病に苦しめられる。
 公演は大成功で、中でも主役のバス、ボリス・オグノヴェンコの歌唱が絶賛を浴びた。演劇的才能と強靭な声を駆使、マリインスキー昨今の公演の中でも最高の演技と歌唱の一つと数えられる名演を繰り広げた。皇女クセーニャ役のアナスタシヤ・ベリャーエワ、破戒僧ワルラアーム役のゲンナジー・ベズズベンコフと聖愚者役のエフゲニー・アキーモフたちも歌唱、演技ともに非の打ちどころがなく、高いレベルの公演となった。

5月 30, 2006 |

2006年5月28日 (日)

武生国際音楽祭が今年の概要を発表

 【東京発】世界的な作曲家、細川俊夫が音楽監督を務め、福井県武生市(現:越前市)で毎年行わてきた「武生国際音楽祭」の今年のスケジュールが発表された。今年から東京でも記者会見が行われるようになったが、17回目を迎える今年は9月2日(土)から10日(日)まで行われる。テーマは「スペインの音楽、モーツァルト、そして武満」で、スペインの音楽をメーンに置き、生誕250年のモーツァルト、没後10年の武満徹をじっくりと聞かせる。親しみやすい曲中心に組まれた演奏会の中に、現代音楽の委嘱作や作曲のワークショップなどを取り入れているのが特徴で、何か新しいものを創造していこうという、欧州の音楽祭のスタイルを踏襲する細川の考えによる。期間中に伊藤弘之や望月京ら俊英の作曲家を講師に据え、作曲ワークショップを行う。

[関連サイト]
 武生国際音楽祭公式サイト
 http://www.necsoft.co.jp/takefu/j_index.html

5月 28, 2006 国内ニュース |

2006年5月27日 (土)

アーノンクール、やっぱりモーツァルトのオペラを指揮

 【チューリヒ発】この夏のザルツブルク音楽祭でモーツァルトのオペラを振りまくるため、モーツァルトのオペラは当分は指揮しないと公言していたニコラウス・アーノンクールが来年2月、チューリヒ歌劇場が新制作する《魔笛》を指揮することを明らかにした。この夏のザルツブルク音楽祭では生誕250年を記念して、モーツァルトの全オペラ作品が上演されるが、アーノンクールはそのうち13回を指揮することになっている。チューリヒ歌劇場の《魔笛》は、マルティン・クシェイの演出。クシェイはこれまで、ザルツブルク音楽祭でアーノンクールが指揮する《ドン・ジョヴァンニ》、《皇帝ティートの慈悲》を演出している。

5月 27, 2006 |

2006年5月26日 (金)

第6回「浜松国際ピアノ・コンクール」の書類審査発表

 【東京発】この秋行われる、第6回「浜松国際ピアノ・コンクール」の書類審査が終わり、24日に都内のホテルで合格者が発表された。今回は39か国1地域から268名の応募があり、80名の合格者が発表された。国別で最も多いのが韓国の12名で、中国の8名、日本、ロシアの7名と続く。日本からは、北村朋幹、崎谷明宏らが合格した。また、今回の書類審査の不合格者には、6月15日から7月9日まで、ウィーンや浜松ほか世界6都市でオーディションが行われ、そこで合格するとコンクールへの参加承認が得られる。コンクールは1997年の第3回から中村紘子氏が審査委員長を務め、アレクサンダー・ガブリリュクや上原彩子、ラファウ・ブレハッチなど、国際的なピアニストを多数輩出、世界的にも有数のピアノコンクールとして知られている。今年は11月12日から11月27日にかけて行われる。

[関連サイト]
 第6回浜松国際ピアノコンクール オフィシャルサイト
 http://www.hipic.jp/

5月 26, 2006 |

2006年5月25日 (木)

ゲルギエフに「ポーラ音楽賞」

 【ストックホルム発】スウェーデン王立音楽アカデミーは本年度の「ポーラ音楽賞」をワレリー・ゲルギエフと、英国のロックバンド、レッド・ツェッペリンに授与した。この賞は同国の伝説的なポップ・グループ「アバ」の作詞やマネージャーを務めたスティグ・アンデションが1989年に創設したもの。彼の伝説的なレコード会社ポーラ「Polar」の名が冠され、分野を問わず音楽で業績を認められた個人や団体に与えられる。
 ゲルギエフ受賞の理由は「そのユニークで激しい音楽性により、我々のクラシック音楽に対する態度を刷新、拡大し、この気まぐれな時代の社会へ芸術音楽の大切さを普及、強化させることに努めた」ことによる。
 授賞式は5月22日にストックホルム・コンサートホールで行われ、スウェーデン国王より賞金100万クローナ(約1,600万円)が授与された。当日ゲルギエフはロイヤルストックホルム・フィルとショスタコーヴィチの交響曲第11番他を披露。ロシアのプーチン大統領からも祝電が届いた。

5月 25, 2006 |

2006年5月24日 (水)

日本の国連加盟50年を記念する演奏会

 【ニューヨーク発】国際連合(国連)の総会議場で22日夜、日本の国連加盟50周年を記念する演奏会が行われた。日本の国連代表部などが主催したもので、大島賢三国連大使がまずスピーチを行い、第2次大戦敗戦後に日本が国連から受けた支援について「決して忘れない」と述べた。演奏を受け持ったのは、ニューヨークの若いアジア系の音楽家に活動の機会を与えるため2月に結成された「アジアン・アーティスツ・アンド・コンサーツ」(AAC)。AACを発案した山田敦の指揮で、シベリウスの交響詩《フィンランディア》、チャイコフスキーの交響曲第5番などが演奏された。

5月 24, 2006 |

2006年5月23日 (火)

北川辰彦がディ・ステファノ国際コンクール入賞

 【トラーバニ発】バス・バリトンの北川辰彦(きたがわ・たつひこ)が、5月3日〜7日にかけてイタリア・トラーパニで行われた第13回「ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールで「外国人特別賞」を受賞した。ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールは、トラーパニ7月音楽祭で上演するオペラの役を選ぶオーディションのためのコンクールで、通常のコンクールのように入賞順位がないのが特徴。今年はモーツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》がテーマで、80人を越える若手歌手が応募。予選、セミファイナル、ファイナルと3回の審査を経て、それぞれの役が1名ずつ選ばれた。北川は1976年、東京生まれ。国立音楽大学声楽学科、同大学大学院オペラコースを経て、新国立劇場オペラ研修所第5期修了。2003年11月に新国立劇場の《トスカ》の看守役でデビュー後、オペラ、合唱指導、ボイス・トレーニングなどに幅広く活躍している。

5月 23, 2006 |

2006年5月22日 (月)

酒蔵でスタインウェイ

 【高知発】酒蔵にピアノを持ち込むという、珍しいコンサートが6月4日に行われる。会場となるのは、高知県高岡郡津野町の酒蔵ホール「葉山の蔵」。近隣の須崎市の市民文化会館が所有するスタインウェイを活用しようと考え出されたコンサートで、須崎市の市民グループ「つばさ市民の会」が主催する。市民文化会館からピアノが持ち出されるのは初めてという。
 出演するのは、プラハ在住のヴァイオリニストの石川静、昭和63年度の日本ショパン協会賞を受賞したピアニスト・三木香代。モーツァルトのソナタをはじめ、高知市の作曲家・武中淳彦の新作が披露されるほか、バルトークのラプソディ第一番、シマノフスキーの《パガニーニによる三つの奇想曲》、スメタナの《わが故郷より》が演奏される。公演は午後2時から。問い合わせは須崎市立市民文化会館(0889・43・2911)。

5月 22, 2006 |

2006年5月21日 (日)

ポーランドの国際コンクールで菊田さんの作品が優勝

 【ワルシャワ発】ポーランド西部ポズナニで開かれた第11回ヘンリク・ビエニアフスキ国際ヴァイオリン製作コンクールでこのほど、名古屋市出身の菊田浩さん(44)の作品が優勝した。コンクールは、「ヴァイオリンのショパン」と呼ばれたポーランドのヴァイオリニスト兼作曲家の名前を冠し、ほぼ5年に1度開かれているもの。今回はイタリアなど18カ国から106人の楽器製作者が参加、13日の最終審査には12作品が残っていた。
 菊池さんはクラシック音楽のミクサーとしてNHKに勤務した後、ヴァイオリンの音色に魅せられて1996年からバイオリン製作を開始。2001年からは
ヴァイオリン製作家として独立、ヴァイオリンの名器ストラディヴァリウスの故郷イタリア・クレモナに工房を設立、創作を続けている。05年6月にはチェコで行われた第一回「ルビー国際バイオリン製作コンクールで4位に入賞。06年4月には、スロヴァキアで行われた国際バイオリン製作コンクールでも5位に入賞している。

5月 21, 2006 |

2006年5月20日 (土)

ペテルブルグの「白夜祭」始まる

 【サンクト・ペテルブルグ発】マリンスキー劇場で5月10日より恒例の「白夜祭」が始まった。主催者のワレリー・ゲルギエフは7月17日までの期間中、今年も連日にわたって指揮台に登場、八面六臂の活動を続ける。10日のオープニングを飾ったのはムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》で、指揮はもちろんゲルギエフ。今年の音楽祭のプログラムの中心は、ショスタコーヴィチの生誕百年。ゲルギエフ、クリストフ・エッシェンバッハ、パーヴォ・ヤルヴィ、エサ=ペッカ・サロネン、ユーリ・テミルカーノフらが全交響曲を指揮者たちが振り分ける。音楽祭終了後、劇場は改修工事に入る。主な予定は以下の通り(オーケストラ名が明記されていないものはすべてマリンスキー劇場管弦楽団)。

 [5月]

5月10日(開幕公演)
ムソルグスキー:歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》
指揮:ゲルギエフ

5月11日
ムソルグスキー:歌劇《ホヴァンシチナ》
指揮:ゲルギエフ)

5月13日(マチネ)
ショスタコーヴィッチ:歌劇《賭博師》
ショスタコーヴィッチ:歌劇《お嬢さんとならず者》
指揮:パヴェル・ブベリニコフ
管弦楽:レニングラード交響楽団

5月13日(ソワレ)
ショスタコーヴィッチ:交響曲第14番《死者の歌》
ショスタコーヴィッチ:交響曲第15番
指揮:マクシム・ショスタコーヴィチ

5月22日
グリンカ:歌劇《皇帝に捧げし命》
指揮:ミハイル・シンケヴィチ

5月24日
ブリテン:歌劇《ねじの回転》
指揮:パヴェル・スメルコフ

5月28日
ロッシーニ:歌劇《ランスへの旅》
指揮:トクガン・ソヒーエフ

5月30日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第11番
ルトスワフスキ:ピアノ協奏曲(セルゲイ・ババヤン独奏)
指揮:ゲルギエフ

5月31日
ショスタコーヴィッチ:歌劇《カテリーナ・イズマイロワ》
指揮:ゲルギエフ

 [6月]

6月2日
チャイコフスキー:歌劇《スペードの女王》
指揮:ゲルギエフ

6月3日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番(ツィモン・バルト独奏)
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

6月4日
チャイコフスキー:歌劇《スペードの女王》
指揮:ゲルギエフ

6月5日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第3番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番
指揮:ゲルギエフ

6月6日
リムスキー=コルサコフ:歌劇《見えざる町キテジの伝説》
指揮:ボリス・グルージン

6月8日
ボロディン:歌劇《イーゴリ公》
指揮:グルージン

6月13日
ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》
指揮:ゲルギエフ

6月15日
ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》
指揮:ゲルギエフ

6月16日
ワーグナー:楽劇《ジークフリート》
指揮:ゲルギエフ

6月17日
ワーグナー:楽劇《神々のたそがれ》
指揮:ゲルギエフ

6月18日
ヴェルディ:歌劇《運命の力》
指揮:ジャナンドレア・ノセダ

6月19日
ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》
指揮:ワレリー・ゲルギエフ

6月20日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第7番《レニングラード》
指揮:ゲルギエフ

6月21日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第9番
シベリウス:エン・サガ
指揮:エサ=ペッカ・サロネン

6月22日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第1番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第4番
指揮:ゲルギエフ
管弦楽:ロンドン交響楽団

6月23日
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》
指揮:ソヒーエフ

6月24日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第2番
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(レオニダス・カヴァコス独奏)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(エフィム・ブロンフマン独奏)
指揮:ゲルギエフ

6月25日
ショスタコーヴィッチ:歌劇《鼻》
指揮:ゲルギエフ

6月26日
ショスタコーヴィッチ:喜歌劇《モスクワ・チェリョームシキ》演奏会形式上演
指揮:ゲルギエフ
管弦楽:国立ペテルブルグ音楽コメディ劇場

6月26日
ショスタコーヴィッチ:バレエ《黄金時代》=プレミエ
指揮:ソヒーエフ

6月27日
ルネ・フレミング・コンサート
指揮:ゲルギエフ

6月28日
モーツァルト:レクイエム
指揮:ユストゥス・フランツ

6月29日
ショスタコーヴィッチ:バレエ《黄金時代》=プレミエ
指揮:ソヒーエフ

6月29日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第10番
ショスタコーヴィッチ:ピアノ協奏曲第2番(アニカ・ヴァヴィチ独奏)
シューマン:交響曲第1番《春》
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

6月30日
ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》
指揮:ゲルギエフ

 [7月]

7月1日
ヴェルディ:歌劇《ナブッコ》
指揮:ゲルギエフ

7月3日
ショスタコーヴィッチ:歌劇《賭博師》
ショスタコーヴィッチ:歌劇《お嬢さんとならず者》
指揮:パヴェル・ブベリニコフ
管弦楽:レニングラード交響楽団

7月3日
ガラ・コンサート
指揮:ユーリ・バシュメト
管弦楽:モスクワ・ソロイスツ

7月5日
モーツァルト:歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》
指揮:マンフレッド・ホーネック

7月6日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第6番
ショスタコーヴィッチ:ピアノ協奏曲第1番(デニス・マツーエフ独奏)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
指揮:マリス・ヤンソンス

7月8日
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》
指揮:ゲルギエフ

7月10日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第12番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第8番
指揮:ゲルギエフ

7月11日
ムソルグスキー:歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》
指揮:ゲルギエフ

7月12日
リムスキー=コルサコフ:歌劇《サルタン皇帝の物語》
指揮:ソヒーエフ

7月15日
ロッシーニ:歌劇《ランスへの旅》
指揮ソヒーエフ

7月16日
グリンカ:歌劇《ルスランとリュドミラ》
指揮:グルージン

7月17日(閉幕公演)
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》
指揮:ソヒーエフ

5月 20, 2006 |

2006年5月19日 (金)

ストラディバリの「ハンマー」、3億9千万円で落札

 【ニューヨーク発】楽器としては最高値ー。イタリアの名匠アントニオ・ストラディバリが製作したヴァイオリンが16日、ニューヨークで競売にかけられ、354万4000ドル(約3億9000万円)で落札された。これまでの記録は昨年4月に203万2000ドル(約2億2000万円)で競り落とされたストラディバリの名器で、競売商クリスティーズによると楽器では過去最高の落札額という。落札者は明らかにされていない。落札されたヴァイオリンは通称「ハンマー」と呼ばれており、1707年製作。米国を拠点に活動するヴァイオリニストの竹沢恭子が貸与を受け、約1年前まで使用していた。

5月 19, 2006 |

ミラノ・スカラ座、ベルリン州立歌劇場との協力関係強化

 【ベルリン発】ミラノ・スカラ座が15日、ベルリン州立歌劇場との協力関係を強化すると発表した。ベルリン州立歌劇場の音楽監督であるダニエル・バレンボイムが常任客演指揮者として、スカラ座で1シーズンにつき2つのオペラ制作に関わるほか、コンサートも指揮することになるという。スカラ座では、リッカルド・ムーティの辞任後、音楽監督のポストは空席となっており、バレンボイムが実質的な後任に迎えるのではないかという憶測も飛んでいたが、この日の会見では、音楽監督は空席のままとし、バレンボイムのほか、リッカルド・シャイー、ダニエル・ハーディング、ジョン・エリオット・ガーディナー、サイモン・ラトルなどの指揮者を客演として招聘することが改めて確認された。2つのオペラハウスの提携関係はスカラ座のステファン・リスナー総裁とバレンボイムの長年の友人関係を基盤とするもので、一切契約などは締結されないという。
 バレンボイムがスカラ座で指揮をする最初のオペラは、パトリス・シェロー演出によるワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》で、2007年の予定。ベルリン州立歌劇場が改築のために閉鎖されるとみられる2010年にスカラ座で、バレンボイム指揮でワーグナーの《ニーベルングの指環》のうち《ラインの黄金》と《ワルキューレ》が制作される。残りの《ジークフリート》と《神々の黄昏》は2011年春にベルリンでまず上演される予定で、その後に双方で《ニーベルングの指環》全体が上演されるという。演出については明らかにされていないが、シェローが有力とみられる。
 また、ベルリン州立歌劇場のペーター・ムースバッハ総監督が2006年11月にスカラ座でモーツァルトの〈ドン・ジョバンニ〉を演出し、それが2007年にベルリンで上演される。その他、まだ確定していないが、プロコフィエフの〈とばく者〉を共同制作する話や委託オペラ作品を共同で実現させたい意向もあるという。この日の記者会見後には、リスナー、ムースバッハ、バレンボイムがベルリンで作曲家で指揮者のピエール・ブーレーズと会っており、ブーレーズ最初のオペラ作品の実現に向けて動いているのではないかと推測されている。

5月 19, 2006 |

2006年5月17日 (水)

第1回「野島稔・よこすかピアノコンクール」終了

 【横須賀発】“世界に羽ばたくための若手ピアニストの登竜門”をめざし、審査委員長に横須賀市民のピアニスト・野島稔氏を迎えて創設された「野島稔・よこすかピアノコンクール」が5月8日から13日にかけて、横須賀市・よこすか芸術劇場で行われた。記念すべき第1回目は、東京音楽大学に在学中の佐藤彦大(さとう ひろお、18歳)氏が第1位を獲得した。第2位と第3位には、東京芸術大学の松尾健瑠(まつお たける、20歳)、桐朋学園大学の沼沢淑音(ぬまさわ よしと、19歳)の両氏がそれぞれ入賞した。優勝した佐藤氏には賞金100万円と賞状、トロフィーが贈られる。

5月 17, 2006 |

2006年5月16日 (火)

イングリット・ヘブラー、来日中止

 【東京発】6月11日から24日まで予定されていたピアノのイングリット・ヘブラーの日本公演がキャンセルされることになった。本人の急病で来日が不可能となったことによるもの。チケットの払い戻しは、梶本音楽事務所、各プレイガイドで行う。

 [関連サイト]
  梶本音楽事務所
  http://www.kajimotomusic.com/

5月 16, 2006 |

ブレゲンツ音楽祭、パウントニー契約延長

 【ウィーン発】オーストリア・ブレゲンツ音楽祭の総監督を務める演出家のデイヴィッド・パウントニーが、その契約を2013年まで延長した。ブレゲンツ音楽祭は1946年の創設で、今年で創設60周年を迎える。ボーデン湖上で上演されるスペクタルな舞台が売りで、レジデンツ・オーケストラはウィーン交響楽団。パウントニーが総監督に就任した時に上演されたミュージカル「ウェスト・サイド物語」は音楽祭史上最高の観客動員数を記録したが、昨夏上演された「イル・トロヴァトーレ」も記録的な観客動員数で、昨夏の音楽祭には約1カ月の期間中に17万人が訪れている。

5月 16, 2006 |

2006年5月15日 (月)

来季のベルリン・フィルに小澤征爾

 【ベルリン発】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の新シーズン(2006/2007年)のプログラムが明らかになり、小澤征爾が07年4月と5月の定期演奏会に登場することが分かった。病気療養中の小澤は4月29日、ワーグナーの歌劇《さまよえるオランダ人》を指揮する予定して本格的な復帰を果たすことになっている。
 小澤が指揮するベルリン・フィルの演奏会は4月20日(金)、21日(土)、22日(日)、5月24日(木)/25日(金)/26日(土)の2回。4月の演奏会はピエール=ローラン・エマールを迎えてベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、ブルックナーの交響曲第2番というプログラムで、5月の演奏会では、ルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲、チャイコフスキーの交響曲第1番《冬の夢》を指揮する。

5月 15, 2006 |

2006年5月14日 (日)

プッチーニの歌劇《エドガール》を日本初演

 【東京発】プッチーニ最大の問題作といわれる《エドガール》13日、千葉・行徳文化ホール「 I & I 」で日本初演された。1889年に作曲された《エドガール》は、一般的にプッチーニの失敗作とされ、日本ではなかなか上演の機会に恵まれなかった。今回の公演は、イタリア・トリエステ歌劇場に先月デビューした指揮者の吉田裕史がこのオペラの音楽的な素晴らしさに着目、市川オペラ振興会の協力を受けて実現した。
 演出は、テレビなどで俳優、脚本家として活躍しているダリオ・ポニッスィ。ポニッスィは難解な台本から、このオペラの登場人物の名前などに込められた意味を読み解き、それをヒントとして演出を考えたという。主役のエドガールはテノールの秋谷直之、恋人役の二人の女性、フィデーリアはソプラノの木村珠美、ティグラーナはメゾ・ソプラノの森山京子が歌う。

[関連サイト]
 市川オペラ振興会
 http://www.ichikawa-opera.com/

5月 14, 2006 |

2006年5月13日 (土)

ムーティの事実上の後任にバレンボイム

 【ニューヨーク発】リッカルド・ムーティが辞任して空席のままになっているミラノ・スカラ座の音楽監督の後任選びで、新しい動きが出ている。ムーティの辞任騒動の後、新しく総監督に就任したステファン・リスナーはムーティの後任については客演指揮者の中からゆっくり考えると表明していたが、ベルリン国立歌劇場の音楽監督、ダニエル・バレンボイムとの協力関係強化に動いているというもので、10日付けの「ニューヨーク・タイムズ紙」が報じた。バレンボイムはこの6月で、任期の切れるシカゴ交響楽団の音楽監督を辞任することが決まっている。
 「ニューヨーク・タイムズ紙」によると、バレンボイムは昨年末、「第九」の演奏会で20年以上も振っていなかったスカラ座に客演。その演奏会がイタリア各誌、楽団員から絶賛されたという。これを受けて、リスナーがその招聘に向けて急きょ動き、バレンボイムがスカラ座で何らかのポストを引き受けるという形で双方合意しているという。リスナーとバレンボイムとは、リスナーがパリ・シャトレ座の総監督時代の1983年のベルク〈ヴォツェック〉の大成功までさかのぼり、その後のバレンボイム率いるベルリン国立歌劇場の引っ越し公演がリスナーのシャトレ座での成功の要因となるなど、その関係は深い。15日にはスカラ座でリスナーの記者会見が予定されているが、その席でベルリン国立歌劇場との共同プロダクションを含むジョイント・プロジェクトの公式発表が行われ、バレンボイムとの関係強化が明らかにされるという。

5月 13, 2006 海外ニュース/その他 |

新国立劇場「こどものためのオペラ劇場」
今年は《スペース・トゥーランドット》

 【東京発】新国立劇場が昨年から夏休みに行っている「こどものためのオペラ劇場」が今年、プッチーニのオペラ《トゥーランドット》を元にした《スペース・トゥーランドット》を上演することになった。10日に新国立劇場では製作発表が行われ、オペラ部門のトーマス・ノヴォラツスキー芸術監督をはじめ、編曲・指揮を担当する三澤洋史、台本・演出の田尾下哲、ラベンダー姫役の大隅智佳子、レオ役の小原啓楼、氷の女王役の高橋知子が顔を揃えた。
 上演される《スペース・トゥーランドット》は、舞台を宇宙に設定、PAも使い、背景にはCGが流れる1時間ほどのスペース・ファンタジーに仕立てた作品。ラベンダー姫(原作ではリューに相当)と宇宙警備隊キャプテン・レオ(原作ではカラフ)による愛の物語で、トゥーランドットはジェラート星を支配する氷の女王という役回りになっており、登場人物が誰も死なないという。ストーリーはノヴォラツスキー芸術監督、三澤、田尾下の3人の共作で、テーマは愛。10日の会見では、子供たちにプッチーニの音楽の素晴らしさに触れてもらうこと、ひいてはオペラファンの育成につながるように願っていることなどが語られた。

5月 13, 2006 |

2006年5月12日 (金)

ロジェストヴェンスキーが75歳

 【モスクワ発】日本でもお馴染みの指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーが4日、75歳の誕生日を迎えた。今年は珍しくモスクワにいたため、音楽パーティが音楽院大ホールで行われた。意外に知られていないが、ロジェストヴェンスキーは30年以上もモスクワ音楽院で教授を務めており、世代の異なる彼の3人の愛弟子が恩師の誕生日を祝い、コンサートの指揮台に立った。プーチン大統領もロジェストヴェンスキーに誕生祝の祝電を送ったという。
 指揮したのは、ロシア国立シンフォニック・カペレ(旧ソヴィエト国立文化省交響楽団)で、ロジェストヴェンスキーはロシアでは昨今このオーケストラしか指揮をしない。まず、コンスタンチン・チュドフスキーがショスタコーヴィチの《祝典序曲》を、ムラード・アンナマメードフがストラヴィンスキーの《花火》を、ワレリー・ポリャンスキーがプロコフィエフの《乾杯》を指揮した。最後にロジェストヴェンスキー自身が初レパートリーとなるシベリウスの《クレルヴォ交響曲》を披露(独唱はピレ・リッルとマティ・トゥリ)した。

5月 12, 2006 |

2006年5月11日 (木)

グラインドボーン・オペラがハンプトンコート宮殿へ進出

 【ロンドン発】グラインドボーン音楽祭はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われる「プロムス=プロムナード・コンサート」にセミ・ステージ形式で毎年客演しているが、今年はさらにハンプトンコート宮殿フェスティヴァルにも「こうもり」で客演することになった。音楽祭は5月19日から始まるが、客演するのは6月12日。音楽監督のウラジミール・ユロフスキー指揮するグラインドボーン・オペラ・オーケストラ(ロンドン・フィル)が演奏を担当、舞台衣装を付け、英語訳の「こうもり」がコンサート形式で上演される。アイゼンシュタイン夫妻を歌うのは、サー・トーマス・アレンとパメラ・アームストロング。
 客演するフェスティヴァルは1993年にスタートしたもので、今年は14年目。広い中庭に即席ステージと観覧席が作られる。6月9日から6月23日までの期間中、キリ・テ・カナワやロック・ギターのエリック・クラプトン、そして先日ブリット賞で2年連続のベスト・アルバムを受賞したキャサリーン・ジェンキンスなどが出演する。
 ハンプトンコート宮殿は現在も英国王室の居城の一つで、16世紀には6人のお妃を迎えそのうち2人の王妃を処刑したヘンリー8世ゆかりの城。現在もそのお妃の幽霊が出ると信じられている。12日公演は本家グラインボーンと同じように長いインターヴァルが取ってあるのが特徴で、その間には有名な宮殿の庭でピクニックも可能な上、英国でナンバー・ワン・シェフとされるゴードン・ラムゼイが腕を振るったディナーを歴代国王が使った部屋で優雅に楽しむこともできる。
 [関連サイト]
  http://www.hamptoncourtfestival.com/

5月 11, 2006 海外ニュース/その他 |

2006年5月10日 (水)

ルービンシュタインの遺品が遺族の元に

 【ベルリン発】20世紀の代表的なピアニストの一人であるアルトゥール・ルービンシュタイン(1887ー1982年)が所有していた自筆の楽譜や写しなど71点が5日、ベルリンの文化・芸術品を管理するプロイセン文化財団からニューヨーク在住のルービンシュタインの遺族に返還された。ユダヤ人所有でナチスによって略奪された書き物では、元の所有者に返還された初めてのケースという。ルービンシュタインが当時は現代音楽を積極的に奨励していただけに、返還された遺品の中には、彼に献呈された作品の自筆楽譜もあるという。
 返還された遺品は、ユダヤ人であったルービンシュタインが1939年にパリから米国に去った後、ナチス・ドイツ軍が彼のパリの住居から略奪してベルリンに持って帰っていったもの。その後、45年にソ連赤軍がベルリンからモスクワに持ち去ったが、50年代に当時のドイツ所有文化財の一部がソ連からドイツに返還されたのに伴い、当時の東独に返還されていた。東西ドイツ統一後、これら遺品はプロイセン文化財団の管理の下に置かれていたが、由来がわからず、ベルリンの国立図書館とオランダの音楽学者らの調査で、ようやく2003年にルービンシュタインの遺品とわかった。その後、遺族との交渉でようやく返還の運びとなったもの。

5月 10, 2006 |

2006年5月 9日 (火)

「ブリッツ賞」発表

 【ロンドン発】ロイヤル・アルバート・ホールで4日、「ブリッツ賞」が発表された。British Record Industry Trust(英国レコード産業企業合同)の頭文字を取った「ブリッツ賞」は、英国のクラシック音楽界で最も権威ある賞の一つ。収益は全てブリット・スクールと音楽療法に寄付される。授賞式の会場には「ライフタイム・アチーブメント」が贈られたテノールのプラチド・ドミンゴをはじめ、アントニオ・パッパーノやキリ・テ・カナワといった大スターが顔を見せた。ドミンゴは目を潤ませながら、感謝の言葉を述べ、彼の後継者の一人とも目されているローランド・ヴィラソンとのデュエットも飛び出した。
 それぞれの受賞は、今年のベスト・アルバムが「Living a Dream」がヒットしたキャサリーン・ジェンキンス。2年連続しての受賞。歌手部門には、アンドラス・ショル(セネシーノのアリア)楽器奏者部門には、レイフ・オブ・アンスネス(ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番と第2番)、アンサンブルとオーケストラ部門には、タカーチ弦楽四重奏団(ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏)、現代音楽部門には、ジェームス・マクミランの交響曲第3番、サウンドトラック部門にはダリオ・マリアネッリの(自負と偏見)、評論家賞部門には、ロイヤル・オペラ合唱団とオーケストラ/パッパーノ・ドミンゴ(トリスタンとイゾルデ)。

5月 9, 2006 |

2006年5月 8日 (月)

プロムス2006のプログラム発表

 【ロンドン発】BBC主催による第112回「プロムナード・コンサート=プロムス」のプログラムが発表された。モーツァルトの生誕250年とショスタコーヴィッチの生誕100年を記念したプログラムが組まれているのが特徴で、開幕は7月14日。BBC交響楽団の首席指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェクがモーツァルトの歌劇《フィガロの結婚》序曲を指揮して幕を開ける。
 全てのコンサートはラジオで実況中継されるが、今年はさらに初日の演奏会は7日間に限りbbc.co.uk/bbctwoのブロードバンドで観ることができるようになり、最後の3週間は「BBC FOUR」によるテレビ中継も行われる。また、8月28日には、BBC委嘱作品の藤倉大の《クラッシング・ツィスター》がBBCコンサート・オーケストラによって世界初演される。藤倉は1977年、大阪生まれ、15歳の時に単身で英国に留学し、去年は国際ウィーン作曲賞(クラウディオ・アバド賞)を受賞している。
 一方、9月9日の「ラスト・ナイト」の指揮者は、マーク・エルダー。バリトンのドミトリィ・ホロストフスキー、ヴァイオリンのヴィクロチア・ムーロヴァが出演する。「ラスト・ナイト」は英国内5カ所の公園でも開かれ、ロンドンのハイドパークではアンジェラ・ゲオルギューがメイン・ゲストに予定されている。こちらのチケットは一律23ポンド(約4600円)。主な演奏会は次の通り。

7月9日
パリ管弦楽団(指揮:クリストフ・エッシェンバッハ)
●ワーグナー:楽劇《ジークフリート》=コンサート形式。プロムスでは毎年出演者を替えて《リング》チクルスを継続中で、今年はその3年目。ジークフリードにはジョン・フレデリック・ウェスト、さすらい人にエフゲニー・ニキーティン

7月18日
グラインドボーン・オペラ(指揮:イワン・フィッシャー)
●モーツァルト:歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》=セミ・ステージ上演

7月19日
BBC交響楽団(指揮:ビエロフラーヴェク)
●ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》、BBC委嘱によるピーター・マックスウェル・デイヴィスの《小さいバースディ・ミュージック》。この曲はエリザベス女王80歳の誕生記念に作曲されたもので、女王の臨席の下に演奏される。 

8月2日
BBC交響楽団(指揮;アンドリュー・デイヴィス)
●ショスタコーヴィッチ:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:エフゲニー・キーシン)

8月3日 
BBCナショナル・オーケストラ・オブ・ウェールズ(指揮:大野和士)
●BBC委嘱作品の細川俊夫《サーキュレイティング・オーシャン》とショスタコーヴィッチの交響曲第15番

8月18日
ロンドン交響楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)
●チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》

8月19日 
マリインスキー劇場管弦楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)
●ショスタコーヴィッチ:交響曲第13番

8月20日
マリインスキー劇場管弦楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)
●ショスタコーヴィッチ:歌劇《ムチェンツク郡のマクベス夫人》=コンサート形式)

9月1日 
ベルリン・フィル(指揮:サイモン・ラトル)
●モーツァルト:交響曲第25番、第40番

9月5日
BBCナショナル・オーケストラ・オブ・ウィールズ(指揮:尾高忠明)
●ラフマニノフ:交響曲第2番


5月 8, 2006 |

2006年5月 7日 (日)

ピアニストのツィメルマンが公開講座

 【東京発】東京・新宿の新宿文化センターで5日、ピアニストのクリスチャン・ツィメルマンの公開講座が行われた。公開講座は社団法人・全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)が創立40周年を記念するフェスティバルの中で開いたもので、第1部は公開レッスン形式で、モデルピアニストとして昨年のショパンコンクールで4位に入賞した関本昌平が登場して演奏を繰り広げた、第2部はツィメルマンによる講演が行われた。ツィメルマンはポーランドの生まれで、1975年のショパン国際ピアノコンクールに史上最年少の18歳で優勝、世界的なピアニストとして活躍を続けている。
 第1部はまず、そのツィメルマンが客席に陣取り、関本がショパンのピアノソナタ第二番を聴くところから始まった。その後、ステージ上でレッスンが行われた。演奏に対してツィメルマンは、「さきほど主催者の方と、もし関本さんの演奏が素晴らしくて、私が何も言うことがないという最悪の事態が起ってしまった場合はどうすればいいのでしょうかという話をしていたのですが、どうやらその最悪の事態が起ってしまったようです」と、関本の演奏をかなり評価。「今からは、お互い意見交換をするという気持ちで進めていきましょう」と、レッスンが始まった。
 レッスンの中でツィメルマンは、第一楽章冒頭のフレーズについて、「このフレーズ、このdesの音をどうしたいのか、何を感じているのか」とういことを何度も関本に尋ね、「私はこのフレーズに取り組んで30年になるが、いまだに答えを見つけられないでいます」と述べ、「この最初のフレーズで聴衆を引きつけ、この作品の物語を、一つの芸術作品の物語を語る」ものと解説していった。関本が、第一楽章の繰り返しを省略したことに対しては、「私は繰り返しがないと生きていけません」。また、「休符に形を与える。練習の時、休符に音を当てはめてみる」といったアドバイスが続いた。
 一方、第二部は、前半の彼が毎晩書き溜めているという文章をもとに話が進められ、愛用のPCを机に置いての熱弁。「弾かれた音楽ではなく、そこで生まれる音楽を作ることが大事」、「音楽を殺してしまわないよう、賢く練習することが必要」、 「美しい音楽のために適切な音を追い求める」、「聴く人の想像力を奪ってしまわないような演奏」と、主に美学や録音のことについて熱く語られた。
 会場は約1800席がほぼ満員で、13:00から始まった公開講座開演は終了時間の16:00を過ぎても終わらず、熱く語ったツィメルマンには会場から盛大な拍手が送られた。

5月 7, 2006 |

第42回「日伊声楽コンコルソ2006」が6月に

 【東京発】次代の日本オペラ界を担う歌手の発掘を目指して行われるコンクール「日伊コンコルソ」が今年も開催される(主催:読売新聞社、日伊音楽協会)。その名の通り、イタリア・オペラのアリアとイタリア歌曲のみを課題曲に絞っているのも大きな特徴で、特賞も受賞したソプラノの松本美和子をはじめ、林康子、出口正子、砂川涼子、木下美穂子、野田浩子、佐藤美枝子、テノールの市原多朗ら、日本を代表する歌手たちを輩出してきた。
 参加資格は「2006年(平成18年)6月6日現在で満18歳以上で日本国籍を有するか日本在住(国籍不問)の者。学歴・音楽歴は問わない。予選から特別披露演奏会に至る全日程に出場可能な者」と門戸を広く開けている。1位から3位に入賞すると、8月24日にサントリーホールで行われる入賞者特別披露演奏会で菊池彦典指揮の読売日本交響楽団とイタリア•オペラのアリアを共演する機会が与えられる上、第1位入賞者には賞金100万円に加え、イタリア研修費用支援として50万円、イタリア往復航空券も贈られる。

[日程]
 一次予選/イイノホール(東京・内幸町)
  6月6日(火)13:00開演
  6月7日(水)13:00開演
  6月8日(木)13:00開演  

 二次予選/イイノホール(東京・内幸町)
  6月17日(土)13:00開演     

 本選/東京文化会館小ホール(東京・上野)
  7月9日(日)14:00開演 

 特別披露演奏会/サントリーホール(東京・赤坂)
  8月24日(木)19:00開演

[参加申込]
 所定の参加申込書にて、5月15日(月)17:00までに事務局必着。

[問合せ]
 読売新聞東京本社文化事業部内
 「日伊声楽コンコルソ」係
 〒104-8325 
 東京都中央区京橋2-9-2
 tel: 03-3561-6346

5月 7, 2006 |

2006年5月 6日 (土)

ロンドン・フィルの首席指揮者にユロフスキー

 【ロンドン発】ロンドン・フィル(LPO)は4日、2007/08シーズンよりウラジミール・ユロフスキー(34)を首席指揮者に迎えると発表した。来年で退任するクルト・マズアの後任で、契約は5年、年間最低25回の演奏会を指揮する。
 ユロフスキーはモスクワ生まれ。15歳でドイツに移住、ドレスデン、ベルリン自由大学で教育を受け、ウエックスフォード音楽祭で指揮者デビューを果たした。演奏会を指揮するだけでなく、ユロフスキーは5年前からLPOがメインのオーケストラを務めているグラインドボーン音楽祭の音楽監督を務めており、オーケストラとの縁は深かった。ツアー、音楽祭での公演まで加わると、ユロフスキーは今後、年間7カ月を英国で過ごすことになる。

5月 6, 2006 |

2006年5月 5日 (金)

フォルクスオーパー、新シーズンのラインナップ発表

 【ウィーン発】ウィーン・フォルクスオーパーの新シーズン2006/07年のラインナップが発表された。08年の契約切れの1年前に辞任することに決めたルドルフ・ベルガー監督にとって、06/07シーズンは最後のシーズンとなる。プレミエ(新演出上演)は6作品で、日本の新国立劇場で新演出を手がけたばかりの歌手のハインツ・ツェドニクによる新校訂版《こうもり》が2006年末に上演される。また、08年5月には日本公演が予定されていることも明らかにされた。


<プレミエ>

●プッチーニ《トゥーランドット》10月27日
指揮:レオポルド・ハーガー
演出:ルノー・ドゥセ
出演・ジェニファー・ローリン、メルバ・ラモス、サレクサンドルス・アントネンコ、ソーリン・コルバン出演,

●カールマン《マリーツァ伯爵夫人》12月17日
指揮:アンドレアス・シュラー
演出:ミクロス=ガボー・ケレニ
出演:トュンデ・フランコ、レネ・シュッテングルーバー、マティアス・クリンク、マルコ・カトール

●ウェーバー《魔弾の射手》2月17日
指揮:レオポルド・ハーガー
演出:マルコ・アルトゥロ・マレッリ
出演:クリスティアーネ・カイザー、ブリギット・シュタインベルガー、セバスティアン・ホレチャック、モルテン・フランク・ラーセン

●ラヴェル《スペインの時》+オルフ《賢い女》3月31日
指揮:ディートフリート・バーネット
演出:アニアラ・アモス(スペインの時)
   ルネ・ツィステラー(賢い女)
出演:エヴァ・マリア・リーデル、モルテン・フランク・ラーセン、セバスティアン・ラインターラー

●ヴァイル《牛売買》5月5日
指揮:クリストフ・エバレー
演出:デヴィッド・パウントニー
出演:ダニエラ・ファリー、ヴォルフガング・グラッチュマイヤー、ディートマー・ケルシュバウム

5月 5, 2006 |

2006年5月 4日 (木)

「NHKマイルカップ」でN響金管メンバーがファンファーレ

 【東京発】7日に東京競馬場(東京都府中市)で行われる中央競馬会「NHKマイルカップ」で、発走時のファンファーレ演奏をNHK交響楽団の金管メンバーが行うことになった。また、昼休み(11:45頃〜15分程度)にもメンバーが15分程度の演奏を繰り広げる。「NHKマイルカップ」は、日本放送協会(NHK)からNHK杯の寄贈を受けて行われているもので、3歳馬による短距離系のレース。発送時は15時40分の予定で、演奏はともにウィナーズ・サークルで行われる。

5月 4, 2006 |

2006年5月 3日 (水)

ロシア国立響がスヴェトラーノフ記念ロシア国立響に

 【モスクワ発】ロシア国立交響楽団が今年で創立70周年を迎えるに当たり、長く音楽監督を務めた名指揮者の故エフゲニー・スヴェトラーノフの名前を冠して「スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団」とすることになった。スヴェトラーノフは1965年、ロシア国立交響楽団の前身であるソビエト国立交響楽団時代に音楽監督・首席指揮者に就任して以来、2000年に関係を悪化させて退任するまで、実に35年もの間そのポストを勤めていた。
 スヴェトラーノフは28年、モスクワ生まれ。モスクワ音楽院で、指揮を名指揮者のアレクサンドル・ガウクに師事。在学中の53年に、モスクワ放送交響楽団で自作の交響詩を指揮してデビュー。その後、ボリシ ョイ歌劇場の首席指揮者を務めた後、ソビエト国立交響楽団の音楽監督・首席指揮者に就任、2002年にモスクワの自宅で亡くなっている。「ロシア・アンソロジーの録音」を20年以上の歳月をかけて敢行するなど、膨大なロシア音楽の遺産を体系化して世界的な評価を受けている。
 現在の首席指揮者のマルク・ゴレンシテインは、「当オーケストラはスヴェトラーノフが育てたもので、その名を戴くことは楽団員にとり大変に名誉なこと」と述べている。オーケストラでは創立70周年の記念行事をこの秋に予定しているが、メインは10月5日にモスクワ音楽院大ホールで行われる祝賀コンサート。70年前、スヴェトラーノフの恩師であるガウクの指揮で、オーケストラが産声をあげた日時と場所でのコンサートとなる。

5月 3, 2006 |

2006年5月 1日 (月)

都響名誉指揮者のフルネに旭日中綬章

 【東京発】東京都交響楽団(都響)の名誉指揮者、ジャン・フルネ氏(93)に対し、「旭日中綬章=The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon」が授与されることになった。フルネ氏の永年にわたる日本音楽界への多大な功績に対して贈られたもので、過去には、同位にあたる勲章を指揮者のゲンナジー・ロジェストヴェンスキー氏やヴォルフガング・サヴァリッシュ氏も受章している。
 フルネ氏は1913年、フランス・ルーアンの生まれ。パリ高等音楽院で指揮とフルートを学び、首席で卒業。フランス放送管弦楽団の常任指揮者、オペラ・コミックの初代音楽監督、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、オランダのロッテルダム・フィルの芸術監督を歴任した。初来日は58年で、78年に都響に初めて客演。その後も定期的に客演を続け、89年12月に名誉指揮者の称号が贈られた。88年のヨーロッパ公演、2002年の北京公演にも同行しているが、05年12月の都響定期演奏会を最後に指揮活動から引退している。

 [関連サイト]
  内閣府賞勲局
  http://www8.cao.go.jp/intro/kunsho/index.html

5月 1, 2006 |