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1月 29, 2007 | Permalink
2006/2007シーズン 新国立劇場バレエ団のメンバーが発表された。
今シーズンからは、新国立劇場バレエ研修所出身の八幡顕光がコール・ド・バレエからソリストに昇格した。また、同じくバレエ研修所出身の三船元維がアメリカ留学を終え、バレエ団メンバーに加わることとなった。
八幡顕光は、東京都出身。石井清子バレエ研究所にて、石井清子、安達悦子に師事。02年オールジャパンバレエユニオンコンクールで第2位セーヌ賞受賞。03年新国立劇場バレエ研修所に第2期生として入所。研修所時代から新国立劇場バレエ公演「ロメオとジュリエット」、「ライモンダ」などに出演し、05年新国立劇場バレエ団にコール・ド・バレエとして入団。ビントレー(BRB芸術監督、「カルミナ・ブラーナ」振付家)の抜擢で、大役を射止めた。その後06年1月「白鳥の湖」道化、3月「ナチョ・ドゥアトの世界」の「ドゥエンデ」に出演し、好評を博した。 5月『こうもり』では27・28日のウルリック役でルイジ・ボニーノの代役を務めた。
9月5日、ロイヤル・オペラの《偽の女庭師》リハーサル初日、演出家のクリストフ・
ロイが指揮者のジョン・エリオット・ガーディナーと意見を対立、ロイはリハーサル
を放棄し、その後行方不明となった。
このオペラはモーツァルト生誕250年記念として9月21日から新演出で上演されるこ
とになっている。
《偽の女庭師》はモーツァルト18歳の作品だが、オリジナル通りに上演すると長す
ぎるために、相当のカットが必要とされているが、ロイは既にドイツのライン・オペ
ラでこのオペラを演出しており、コヴェント・ガーデンでも同じバージョンで行くと
決めていたようだ。それに対し、ガーディナーは「私はカットについてロイと協議し
ようとしたけれど、彼はその意志が無く、彼の行方は分からなくなった」と語ってい
る。オーストリアにあるロイのエージェントはコメントを避けている。
9月6日、ロイヤル・オペラはロイに代って彼の助手のアニカ・ハラーが演出を担当
すると発表した。
ロイはドイツのエッセン生まれで、リュック・ボンディの助手を務めた。ロイヤル・
オペラ音楽監督のアントニオ・パッパーノとは、ブラッセルのモネ劇場音楽監督時代
に親交を深め、《フィガロの結婚》や《バラの騎士》他多数の演出をした。ロイヤル・
オペラでは2002年に《ナクソス島のアリアドネ》でデビューし、ローレンス・オリヴィ
エ賞にノミネートされている。
(洋子フォガティ/音楽ジャーナリスト・在ロンドン)
[ロイヤル・オペラ公式サイト] http://www.royalopera.org/
9月 7, 2006 海外ニュース/イギリス | Permalink
【ミュンヘン発】ワーグナーやR.シュトラウス作品のドラマティック・ソプラノとして20世紀中葉に大活躍した歌手、アストリート・ヴァルナイが9月4日、ミュンヘンの病院で亡くなった。88歳だった。
ハンガリー人歌手を両親に持つヴァルナイは、1918年のストックホルム生まれ。41年ニューヨークのメトロポリタン・オペラでデビュー後、ロンドン・コヴェントガーデンなどでも活躍。43年アメリカ国籍取得、51年初のアメリカ人としてバイロイトにデビューした。以後68年まで毎年バイロイトのステージに立ち、バイエルン州立オペラの常連歌手でもあった。
ヴァルナイは55年からミュンヘンに住み、67年にはバイエルン・カンマーゼンガーの称号を贈られていた。
(来住千保美)
ロイヤル・アルバート・ホールで開催中のプロムスで9月3日のコンサートがキャンセルになった。
3日、午後3時頃、ホール地下のアーティスト用キャンティーン付近から出火。すぐにスプリンクラーが作動したが、スプリンクラーの水が電気系統に入り、ホール内は完全に停電となった。消防車も駆けつけたが、6時半の開幕までには修復できず、ついにキャンセルのやむなきに至った。
プログラムはクリストフ・エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団によるベートーヴェンの第九の予定であった。第九はプロムスで毎年演奏される看板コンサートである。
幸いにもけが人はなく、楽器の破損も免れた。6000人収容のホールは500人分の当日券以外は完売になっていた。最寄の地下鉄駅では場内アナウンスでキャンセルを知らせた。
4日(月曜日)のコンサートもエッシェンバッハとフィラデルフィア管で、これは無事に催行されたが、演奏が始まる前にプロムス最高責任者のニコラス・ケニヨンが舞台に上がり謝罪した。
エッシェンバッハは暖かい拍手で迎えられ、ベートーヴェンの《運命》とチャイコフスキーの交響曲第5番を重厚かつきびきびとした演奏で終始。満員御礼の客席は足を踏み鳴らし、手拍子で応えた。
スメタナの《売られた花嫁》第3幕のサーカスのダンスをアンコール曲にして、波乱のプロムスは締めくくられた。
第2次世界大戦中の爆撃下も休むことなく続行したプロムスだが、キャンセルとなったのは初めてのこと。
ラストナイトは今週の土曜日。BBC交響楽団を指揮するのはマーク・エルダーである。
(洋子フォガティ/音楽ジャーナリスト・在ロンドン)
[プロムス公式サイト] http://www.bbc.co.uk/proms/
9月 5, 2006 海外ニュース/イギリス | Permalink
【ロンドン発】9月1日の新聞ザ・タイムズは、首席音楽評論家リチャード・モリソンがイギリスのオーケストラ・リーグを発表した。彼の選んだトップ10オーケストラは以下である。( )はチーフ・コンダクター
●第1位 ハレ管弦楽団 (マーク・エルダー) ジョン・バルビローリ以来の栄光を取り戻しつつある。
●第2位 ロンドン交響楽団 (コリン・ディヴィス)洗練されたデイヴィスから火山のようなゲルギエフにバトンタッチされる。
●第3位 ノーザン・シンフォニア (トーマス・ゼットマイヤー)本拠地ゲイツヘッドの新ホールはオケと共に注目の的。
●第4位 BBC交響楽団 (イルジー・ビエロフラーベク) 公共予算に支えられ、十分なリハーサルが取れている。
●第5位 フィルハーモニア (クリストフ・フォン・ドホナーニ) 1年間のホーム・ページへのアクセス数は2300万回。
●第6位 BBCフィルハーモニック (ジャナンドレア・ノセダ) ラジオ放送によるベートーヴェン交響曲無料ダウンロードで有名に。
●第7位 ロンドン・フィル (クルト・マズア) 来年度からカリスマ指揮者ウラジミール・ユロウスキにバトンタッチ。
●第8位 バーミンガム市響 (サカリ・オラモ) 経済危機にもめげず、ラトル時代の冒険性を維持。
●第9位 ボーンマス交響楽団 (マーリン・オルソップ) 主要オケ唯一の女性指揮者。
●第10位 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル交響楽団 (ステファン・ドヌーブ) 34歳、カーリーヘヤーのドヌーブの魅力。
(洋子フォガティ/音楽ジャーナリスト・在ロンドン)
9月 3, 2006 海外ニュース/イギリス | Permalink
【ボン発】8月31日、ベートーヴェン・フェストが開幕した。開幕コンサートはクリストフ・エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管によるベートーヴェンの交響曲第1番、マティアス・ピンチャー《ヘロディアーデ・フラグメンテ》(ソプラノはマリソル・モンタルヴォ)、ベートーヴェンの交響曲第7番だった。
9月1日には昨年から始まったオープンエア・コンサートがあり、ピアニストのファジル・サイなどが登場した。
同フェスティヴァルの今年のテーマは『ロシア』で、開催期間中約60のコンサートやオペラ公演、さらに75にのぼる講演や展覧会などが、10月1日までボン市とその周辺地域で行われる。(来住 千保美)
[ベートーヴェン・フェスト公式サイト] http://www.beethovenfest.de
9月 2, 2006 海外ニュース/ドイツ | Permalink
【東京発】英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして世界中に多くのファンを持つバレリーナ吉田都が、熊川哲也率いるKバレエ・カンパニーに移籍することが決まり、8月31日に記者会見が都内ホテルで行われた。
熊川もかつてロイヤルバレエで活躍したこともあり、吉田とは旧知の仲。吉田は2003年夏に〈ラプソディ〉、同年冬には〈ライモンダ〉でKバレエにゲスト出演しており、大きな話題となった。今回の移籍の話は、今年2〜3月頃に将来的なことなどを2人で話している際に自然に出てきたという。
吉田は、Kバレエの公演水準や公演数、そして踊りに集中できてプライドを持って踊れる環境の良さが、移籍を決意した主な理由であると語った。また退団するロイヤル・バレエに移籍を伝えた際、芸術監督モニカ・メイスン女史は、「ミヤコがやりたいようにできることがベストだから」と快く送り出してくれたという。
今後9月からはKバレエカンパニーのプリンシパルとして、11月の〈二羽の鳩〉では少女役、12月23日の〈くるみ割り人形〉ではマリー姫役として踊る。一方、古巣であるロイヤル・バレエにもゲストとして出演を続けるというから、世界のプリマはますます多忙になりそうだ。
(山本浩/クラシック・ジャパン)
ベルリン・シュターツカペレは9月5日と6日、06/07シーズン最初の定期演奏会を行う。ただし、ソリストとして予定したマルタ・アルゲリッチは『家庭の事情』により出演をキャンセルした。さらにこのコンサートで世界初演するはずだったピエール・ブーレーズの《Notation VIII》は作曲が間に合わず、このプログラムも変更することになった。
アルゲリッチの代役は、指揮のダニエル・バレンボイムだ。彼が指揮に加えピアノを引き受け、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番を演奏する。またブーレーズの作《Notation》は、初演作品に代えてIからIVとVIIを演奏する。その他のプログラムはR.シュトラウス《ドン・ファン》とブラームスの交響曲第4番だ。
なお、ブーレーズの《Notation VIII》は、完成次第ベルリン・シューターツカペレが世界初演することになっている。(来住 千保美)
8月 31, 2006 海外ニュース/ドイツ | Permalink
1995年創立のロシア・フィルハーモニー管弦楽団は、指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフと2度来日公演を行ったこともある若い団体だが、8月29日付でヴァイオリニストのマクシム・フェドトフが新音楽監督兼首席指揮者に就任した。フェドトフは1961年生まれ、1986年に行われた第8回チャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で2位に入賞し、演奏・録音活動を精力的にこなしている。意外とも思われる人事だが、彼の父はペテルブルグのマリインスキー劇場の名指揮者でたびたび来日もしたヴィクトル・フェドトフ。彼は父から基礎を学び、さらにモスクワ音楽院でも指揮法を修めた。彼がロシア交響楽団(近頃西本智実とチャイコフスキーの交響曲第7番の日本公演をした団体)の首席指揮者であるとする資料もあるが、今回がまぎれもない指揮者デビュー。主なレパートリーをロシア物に据え、ロシア・フィルの名にふさわしい活動を展開したいと抱負を語った。(マリーナ・チュルチェワ)
8月 30, 2006 海外ニュース/ロシア | Permalink